一ヶ月は休もう。

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「11ヶ月しっかり働いて、一ヶ月まるまる休みたいもんだねぇ」という言葉をよく耳にしながら、かつて私はデザイン事務所での修業生活をしていた。クリエイティブなはずなのに仕事づくめの毎日…いや、でもきっといつか、海外ロケとか取材とか、はたまた「充電してくるわ〜」のバカンスとか。
なのにどうやっても誰も休まない。長期休暇ってとっちゃだめなのか?と考えるようになった私。

「インプットなくしてアウトプットなし」、「天文館だけでインプットしてる場合ではない」、「体感こそが最大のインプットじゃ!」…などなどあらゆる言い訳を並べて、今では3年続けて「一ヶ月休業」を実践している。

一昨年はニュージーランド語学留学ホームステイだった。
たった一ヶ月の留学かよ!と恥ずかしい限りなのだが、それでも「毎日授業、ぜ〜んぶ英語」というのはちょっとした考え方の転換にはなっている。そして、留守の後帰ってきても、全く仕事がなくなった〜!ということはなかった。スケジュールを調整しまくって出かけたらなんとかなった。たまに日本語の出来るインターネットカフェからメール日記を配信もした(その経験が、このHP立ち上げのきっかけになった)。「ちゃんと勉強してますよ!デザインのリサーチもしてますよ!」というアピールはちゃんとやって、最高の景色を眺めながら午後ワインを楽しむ一ヶ月。

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去年は東京の美大で夏のスクーリング参加のため一ヶ月休んだ。
初めての参加だったので、まさに「吐きそうな」日々をHPで更新し続けながら過ごした。通学ラッシュでへたへたになり、先生側の指導に激怒し、学生同士のコミュニケーション能力の違いにストレスを溜めながらも、「コミュニケーションとは、チームワークとは、なんぞや」を叩き込まれた。チームを引っ張るべき人は何があってもブレてはいけない、ということも学んだ。
最後の頃にはもう日記の更新も出来ないくらいに消耗していて、そんな時に「大丈夫?」と鹿児島の仕事先の人からメールをもらったりして、私は「もう鹿児島に帰りたいよ〜」と泣いた。

そして、帰ってからの仕事が本当に楽しくなった。だって、仕事をするという明確な目的がある大人ばかりなんだもの。
MacG5とかCS2、Movieなどの制作の壁を取っ払ってくれたのも、大学での「悩んでる時間なんてない」状況だった。おかげで今の仕事の環境もすんなり入れ替えることが出来たのだった。

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今年は残念ながら連続一ヶ月とはいかなかったが、小分けにして韓国1回、台湾2回、東京3回を仕事抜きで実行出来ている。いや、小分けになったことで少々仕事を引きずってしまった…。

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やはり休みは連続一ヶ月の方が精神的効果は高い。出かける前にちゃんと「誠意あるスケジュール」と「誠意あるトーク」で仕事先を説得し、戻ってきてからは「あれ?一ヶ月いなかったっけ?」と思わせるくらいにフツウに現場復帰しなくてはならない。

ぜひ、クリエイティブなお仕事に関わる方は一ヶ月連続の休みにチャレンジして欲しい。…あれ、「そんなこと出来ない!」とこの瞬間に思ってしまってませんか。
時間やお金に対する考え方、仕事への配慮、集中力、全部が鍛えられ身に付く。まずは週末を利用しての3連休を海外で(だって鹿児島は国際空港!)。それがいけたら一週間、やがて一ヶ月。デザインのネタがいっぱい落ちているのだから、「勉強してきます」と堂々と言ってしまえばいーのである。

だれもあなたの一ヶ月を見張ってはいないのだから。きっと大丈夫。たぶん。


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2006年10月17日 11:36に掲載された表紙の写真です。

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