Made in KAGOSHIMA

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気がつけば鹿児島に戻ってきて14年、ずっとデザインという仕事に関わり続けています。正直、戻ってきた当初は東京に「帰りたい!」という感覚でした。生まれ育った鹿児島なのに窮屈で、デザインなんてまったく存在しないんじゃないか?とまで思っていました。だから、戻ってきてからこそ頻繁に東京に出かけるようになったり(1週間おきに2年通い続けるとか)、海外に出るようになったり、自分から情報をインプットすべく動くようになったんだと思います。

今回の「む展」に並べたものはすべて「今現在、鹿児島で存在しているデザインの仕事・商品」をヴィジュアル化し美術館向けに再編したものでした。デザイナーの夢見るイメージパネルではなく、現実の鹿児島発デザイン。それをあえて並べてみたのです。

絵画を期待して来館される人にとっては、単なるB1パネルポスターでしかありません。それでも毎日何人かが「これって…鹿児島で、あるんですか?」という反応をされていました。その声を聴けただけでも今回の展示をした甲斐があったと嬉しい気持ちになりました。

このデザインという「仕事」の面白さは、自分一人では作れないということに尽きます。完全受注産業なのでオファーがない限り生まれません(自分自身の個人的なデザイン作品、また、他者へ向けての発信提言などもデザインの大切な要素ですが、ここでは「仕事」についてです)。デザインが欲しい!という人がいてはじめて、すべてがスタートするのです。同じ意識を持った人たち…鹿児島で作る、鹿児島から表現する、鹿児島に暮らしているからこそ出来ることがある、ということが分かっている人たちの力が集まってデザインは目に見える形となるのです。

ずっと鹿児島で暮らして同じ仕事をして見えてきたのは、Made in KAGOSHIMAの強みを活かせる人が増えてきているということです。それは時代というものかもしれないし、世代ということもあるかもしれません。それでもなお感じることは、鹿児島はクリエイティブを目指す人間にとって、いかようにも工夫次第で活かせる場所だということです。
今まで諦めずに続けてきたデザインが本当に楽しいものだと気づかせてくれたのは、自分が生まれ育ったここ、鹿児島だということが今はっきりとわかったような気がしています。


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2007年06月10日 00:30に掲載された表紙の写真です。

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