うちの野菜はえらいと思う。
ここまで放ったらかしなのに、よくぞ育ってくれるよと頭が下がる。
草がわんさと生い茂る時期にさえ、私は2回しか草むしりをしなかった。しかも半日くらいでざっと草を抜き「あとは各自がんばれ」と励まして終わり。
たまにしんどそうな野菜があれば、ちょっとだけ枝を切ってやったり、ヒモでくくりつけてやったりする。それも10分くらいで切り上げて「よし、あとは自力でがんばれ」と言って、すたこらとマックの前に戻る。
時間や手間をたっぷりとかければ結果が出るわけじゃないということを、野菜は私に教えてくれる。大事なのは一瞬のタイミングに気づけるかどうか。本当にヤバい時には「今手入れをしてくれ」と、自分からサインを出すよう野菜にも言い聞かせている。だから普段は人間のことなんか気にせずに、野菜は野菜でお互いにのびのび暮らしているようだ。
人と人の関係も、そんな感じが心地よさそうだ。
喋るからには言葉をきちんと使わなくては大変なことになる、人間同士は厄介だなぁ…気をつけようしっかりしよう、と野菜の前で反省した。

