おとなりのおばあちゃんが、柿を届けてくれた。こないだおすそわけしたカブのお返しかな。
その前は茹でた栗をもらったので、私はお返しにナスや大根の間引き菜をあげた。
私の庭には柿も栗も植わっていないのでどちらもすごく嬉しかったし、おばあちゃんは野菜づくりが大好きだったけど、腰を痛めてもうやめてしまったそうだから、丁寧に洗ってより分けた間引き菜を「これがやわくて美味しいよねぇー!」と喜んでくれた。
慌ただしい毎日の中の、こうしたささやかなお返し合戦は、なんとも平和でありがたい。
そろそろ今度は太くなった大根を提げて、おばあちゃんの玄関先に置いてこよう。
暑さが長引くのに合わせてそのまま畑の育ち具合も調整したら、こうして寒さを感じる頃になるとちゃんと食べたいものが揃っている。人間が騒ぐほど自然は変わっていないのかもしれない。そのタイミングに人間が合わせて暮らせばいいのだ。
確かに温暖化を実感し、自分なりに学んだりもするのだけれど、まずは自分で納得のいく範囲で電気やガソリンをできる限り節約し、後は素直に季節に沿って暮らしていきたいと思う。
こうした暮らしの上でデザインという仕事を続けていこうと思う。

