最新の日記に戻る

« 2018年03月16日 | | 2018年04月07日 »

2018年03月22日

音楽への入り口

180321-01.gif

3月21日は春分の日。
季節を分けるこの日に、鹿児島市立美術館で、リコーダートリオ「Yanakita Piccolino」の演奏をさせていただきました。

天井吹き抜けの大理石ホールは、音の響きのしっぽがとても長く、作品搬入日のリハーサルではかなりの時間をかけて吹き方の変更を行い、3人の音のキレとテンポを修正しました。(日頃はキレッキレのタンギングよりも、レガートを愛する女です・笑)

美術作品展のオープニングで、短時間のクラシック的な演奏が行なわれることがまれにあるそうですが、私たちは企画展サイドからの依頼での演奏ですので、60分みっちり×2ステージ。
この美術館に合う、季節に合う音色で、空間を満たしたいと思い選曲し演奏しました。
これが、美術系大学を出た私の「音楽への入り口」なのです。

180321-02.gif

美術はもとよりデザインには「空間演出デザイン」や「コミュニケーションデザイン」という意識を欠くことは許されず、私も日々探求を続けながら仕事をして来ています。
「音楽」の一点だけを見つめていたのでは、心を閉じていたのでは、入れない世界がたくさんあるのでは…。

この私にとって、子供の頃から庭のような存在だった美術館が、私と仲間をすんなりと音楽で迎え入れてくれたのは、奇跡のようなことだったのだと…すべてが終わった今、多くの方の声を聞いて感慨深く思うのです。
(昨年9月の長島美術館での演奏でも、音楽だけでは扉が開かないことを、後になってから知りました。)

「第34回 む展」の皆様、たくさんのサポートや広報をありがとうございました。
わざわざ足を運んでくださった方。
偶然居合わせて席に着いてくださった方。
絵を眺めながら「パリにいた若い頃、隣の教会から聞こえて来た音楽を思い出したよー」と言ってくださった先輩たち。
そっと見守ってくださった館内職員の皆さま。
リハの日に2階手すりに並んで「わー!」と喜んでくれた清掃業者の方たち。

たくさんの温かい気持ちに包まれていることがわかると、本番ではあんまり緊張しないことも新たな発見(笑)

180321-03.gif

それにしてもなかなかタフで、集中力のいるプログラムでした。
最後に一枚、頼れる背中のキョショーとかぐや姫。

年内の別件オファーなどいただいてしまい、リコーダートリオ「Yanakita Piccolino」の「美術館シリーズ」は、どうやらこれからも続くようです。

Calendar

鹿児島・グラフィックデザイ|広告ディレクション