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まるいおもち

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母と二人で朝から餅つきの準備をする。別に杵と臼でつくわけではなく“タイガー・力もち”さんが蒸す&つく一気に請け負ってくれるので、女二人は横であんこのつまみ食いをしたりお茶を飲んだりしていればよい。
昔は庭に大きな羽釜でお湯を沸かして、たっぷりの蒸気をあげて餅米を蒸し、火の番をしながらつまみ食いをするのが楽しみだった。母もそんな幼い頃の記憶があるのだろう。タイガーさんがつきはじめると、ちょこちょこと餅米の粒を口に放り込む。もちろん私も。
こんなに食べきれるのかしら…というくらい、沢山の餅米が一晩水にひたしてあった。3升。これで4人分らしい。1升は白いまんま、もう1升は蓬を入れてそれぞれ切り餅用、半升は丸餅、そして最後の半升で“トシカサ”という、さつまいもの入ったやわらかいお餅にする。餅つきが終わってあらかた片付けが済むと、このトシカサがお昼ごはんとなり、たっぷりのあんこかきな粉をかけて食べる。次の年へと向かうために、だから“トシカサ”。
物心付いた時からずっと続いている、この餅つきの順番。こんなに搗いてどうするんだろうね、と笑いながら、私も母と同じように続けてゆくのだろう。ちんまりもろぶたに並んだ丸いお餅を眺めていると、嬉しさと幸せと懐かしい想い出が、まあるく並んでいるような気がした。

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2004年12月30日 20:46に投稿されたエントリーのページです。

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