

寒くなってまいりました。霜にあたったお野菜がぐっと甘味を増してくる、そんな季節になりました。
私の小さな畑の中でいま一番嬉しい野菜、それはブロッコリー。秋から寒さへ向かって育てるので虫がつく心配もありません。てっぺんを切って収穫してもまた脇からにょきにょき伸びてくる、春になっても食べ続けられる、二度も三度も嬉しい野菜。
毎年育て続けているのは“スティックセニョール”という茎が長く伸びるタイプで、他の品種よりもかなり甘味が強いような感じがします。最近は苗でも出始めましたが、こればっかりは毎年自分でちまちまと種から苗をつくり(3年前に買った種をちょっとづつ播いてます)、今年が一番の出来になりました。名前もなんだか陽気なフランス人画家ピエールの友達って感じで、ナイスです。
ゴマよりも小さな種から始まる野菜たちを見ていると、飽きる事がありません。最初の年、ビギナーズラックで白菜が立派に出来たり、ある年は買って来た苗よりも種から播いたナスが大きく育ったり。一本のピーマンから100個を超える収穫があった時には「ピーマン、凄すぎる!」と叫びました。
逆にぱったりと育たない年もあります。育て続ける農家さんはすごい、ということを強く感じるようになりました。やっぱり“趣味”の範囲が幸せ。
冬は地味だけれどじっくりと旨味のある野菜、逆に、夏はハデでダイナミックで元気な野菜が、賑やかに勢ぞろいします。失敗したものはまた次のシーズンに期待して、仕事が一段落した後でゆっくりお酒を飲みながら、畑のレイアウトと品種を考える…そんな楽しさが野菜にはあります。どこか本業のデザインと似ているのかもしれません。
