« 再び大学へ…美大へ編入します。 | メイン | 良い猫 »

スローライフなんてやめよう

slowlife.jpg

「スローライフ」という言葉がむりやり何にでもこじつけられている、ちょっとクサイ雰囲気を感じる今日この頃。みなさん元気に働いてますか。ちなみにこの『働く』には、いわゆるお仕事から家事もろもろ、生きて行く上で必要なこと全てを含んでいます、念のため。

人間誰しもしっかり働いた後には、ほっと一息つくひとときが欲しくなるもので、働いてばかりじゃ、いつかはオーバーヒートしてしまいます。社会の流れや仕事に感覚をマヒさせられて、一息つくことを忘れてしまっちゃいけないよ、というときにこの「スローライフ」という言葉は実に響きの良い、魔法の言葉。
「私って、スローライフ」と、何かに一生懸命になることから逃げてしまうのです。ゆったり、まったり、スローにスローに、ばかりでは人間生きてはいけないのです。じゃあどうやって食べて行くんだ?電気代を払うんだ?病気になったらどうするの?
「人という財産があるじゃない」って、その人にまさかよりかかって、食べさせてもらおうなんて思ってはいないよね。基本的に人間はいつでも独り。自分の心と足でしっかりと立っていなくちゃならない。病気だったり家族の為に自分を全て投げ出すことになったとしても、心だけは立っていたいと思う。誰かの為に役に立ちたい、手助けしたいと思うようなとき、私は「よっかかっても大丈夫だよ」と笑っていられる状態でありたい。そうでなければ相手を余計に傷つけてしまうから。
また、しっかり立っている人間どうしが手をつないで何かに向かう時の心強さ、安心感。勇気がむくむく沸いてくる。

色んなことを精一杯やってみようよ。小さなことから大きなことまで。そしてほんとに疲れたら、だらだらゴロゴロしたり、寝坊したり、インスタント食品やカップラーメン食べながら、一日中テレビとか見てようよ。猫も杓子も「スローライフ」なーんて言って、カッコ悪く過ごす自分の時間に入り込んで来て欲しくない。他人に自分のリセット方法まで教えてもらわなきゃいけないの?って、うるさいうるさい、煩わしい。

ゆっくりスープを作る、豆を煮る、ゴハンを土鍋で炊く、野菜をシンプルに食べる。…よくある「スローライフ」の光景。はっきり言って、デザインや写真のマジックで見せてしまえるのです。
たまに良質な雑誌などに載っている本物な人ほど一生懸命働いて動いて、それがあまりにも自然でムダのない動きだからスローに見えるんだと思う。「私、スローライフです」なんて自分から言ってないじゃない。

幅広い選択肢の中から自分が美味しいと思う、自分の身体に合った方法で好きに食べたらいい。自分や、一緒に過ごす人が嬉しいか、心地いいかどうかに合わせたらいい。
私自身が好きな光景や食べもの、考えなどをWebに乗せながら、「あれ、まさかスローライフな人だなんて、思われてないよね?」とそろそろ気になってきました。わたくし、ガッツ系の人間です。根性、気合いで生きている感じです。ゴハンもがっつり食べる派です。強く強くたくましくなりたいと思っています。
もちろん、スイッチが切れている時の状態は、Webに載せられたものではありません。じたばたしながら悩んで、あくせく働いて身体と頭を動かして、それがいつか自然なものになれたとき…わたしの理想とする姿になれるような気がします。

とりあえず、もう「スローライフ」という言葉を言わない、使わないことにしよう。そう思うのです。

About

2005年03月16日 23:49に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「再び大学へ…美大へ編入します。」です。

次の投稿は「良い猫」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

鹿児島・グラフィックデザイ|広告ディレクション