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自分を照らし出す

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お家の照明プランがやってきた。まだ壁も床もガラガラな状態で全然ピンとこないのだが、もうそんな時期なのね。とか思いつつ開いてみて「明らかにこれは違うなー」と首を思わず横にストレッチしてしまった。
わが社の超変形8畳の「事務所」と呼ばれているところには、もう「いかにも事務所です!」と、堂々とした蛍光灯がプランニング…。うっうっうっ(涙)。現場のプレハブ事務所じゃないですー。デザイン事務所ですー。

「我が家はすべて電球色」これ、ずうっと変わらぬ基本のキ、であります。平面図に丁寧に併記されている写真と品番を頼りに、持っているカタログと照らし合わせてみる。この「すでに持っている」というあたりが、シロウトのくせにいやらしいっちゃいやらしいんですが・・・。ま、それくらい照明のことが好きで集めているのです。

「電球色」と「昼白色」の選択肢がある器具についても、すべてチョイスされているのは「昼白色」なので、これはきっと慣例なのでありましょう。(普通の人はこんなに驚かないはずです)
そして土間&リビングには、よくあるイサムノグチモドキ和紙のまーるいおっきいのが、全部で5個。天井から下がってくるのかしら…5個も。
「そば茶屋だね」
そんなに照明器具にうるさくはないオットモドキも、のぞき込んでぽつり。衝撃だったようだ。

だいたい一般家庭で照明をつけるのは夕暮れ時から夜と相場が決まっている。昼とは違った雰囲気を楽しむための夜なんだから、わざわざ昼の明かりを持ってきたりしたら気分が切り替わりません。顔色も悪く見えるし。遅い時間になったら仕事しながらゆったりとした曲を流し、ワインでも飲みたくなる、そんな感じが好みです。

今まで好きでちょこちょこと買い集めていた照明器具もあるし、もう少し仕上がりに近づいてから空間を見て決めようかなということで、ひとまず区切りを付けることにした。

カタログにはもっともっと素敵なものがたくさん載っていて、こっちだったら頼みたいというものもある。それらはちょっと変わった個性的なデザインの照明器具なのだ。そして、その照明器具が実際どんなに美しい光を作り出しているか、私は実物を見てしまっているのだ。
過去に見て記憶しているデータを総動員して、次々と組み合わせてゆく。見た記憶さえあれば必ずそれはどこかにある、売っている。誰かが作っている。そんなわけで、つい妥協しそうな自分に喝を入れながら、年末引き渡しは刻一刻と近づいてくるのでした。

もちろん、こういった日ごろの自分の観念とは違うものと出会うことが、自分の本質(何が好きなのか、どこが譲れない部分なのか、など無意識のうちに積み重なっているもの)を知るきっかけにもなるので、家を作るということは自分を見つめ返すことだと実感している。
「私は何が好きなのか?」次々と選ぶことを迫られながら、私は気づかされてゆくのだ。

p.s. 工務店さん、うるさいヤツでゴメンナサイ!

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2006年12月10日 22:22に投稿されたエントリーのページです。

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