« 自分を照らし出す | メイン | 身体尺の違い »

落葉樹を景色の中へ

061215-01.gif

最近、運転しながらとか、近所を見回すたびに「今年は紅葉が多いなぁ」と目が留まる。やはり台風の影響が少なかったのと、12月に入ってバシッと一度冷え込んだりしたこと、日照の多さが原因だろうか。「こんなところにこんな木があったんだ」と、常時必携の「樹木図鑑」で調べるのが楽しい。

061215-02.gif

ここまで見事な完全黄葉は今年が初めて『メグスリノキ』

061215-03.gif

ウルシ!?と一瞬びびってしまう『ハゼノキ』

さて、いよいよ引き渡しも近づいてきているところへ(間に合うのかは、う〜ん、ナゾ)、『川崎緑化センター』から電話が入った。実は12月に入ってすぐ、『グリーンプラザ川崎・松元店』で桂(3m)とヤマボウシ(2m)を選んで『ご予約済み』の赤い荷札を下げてもらい、お取り置きしているのだ。さらに遡って、去年の12月あたりから私はすっかり樹木コーナーに入り浸っていて、新芽や花、秋の実や紅葉、枝ぶりなどぐるぐる眺め回すことを趣味にしていた。1年間木を見続けてきて、選び抜いたのが桂とヤマボウシ、というわけ。
新しい庭は視野に入る常緑の高木がとても多いので、落葉樹ということはあっさりと決まっていて、あとはどこに植えるかと、周りの葉色とのバランスです。

ということで、1月中旬になってから植え込みに来てくださる方が下見に来られた。私が植えたいと思っていた場所を指さすと、どうやら『合格』だったもよう。他にも庭の借景となる裏手の山、お隣の大きな杉の木とのバランスを見てくれて、「ここに高い木を一本入れると、リズムがいいね」というアドバイスを頂いた。そこですかさず一昨日拾ってきていた落ち葉を見せる。国道沿いの街路樹がすごく素敵だったので「これは何の木でしょう。これは合いませんか?」と聞いてみると「これはアメリカフウだね」とすぐに判明。樹木図鑑を開いてみるとそれは『モミジバフウ』とも呼ばれる高木でした。
「この斜面に小さい木を植えたら、隣の20mの杉ぐらいまですぐに大きくなるよ」
「あんなに大きくなるまで生きてるかなぁ」
「大丈夫、30年でああなるから!」
30年って、木にしてみたら「すぐ」なんだ…。

061215-04.gif

もう一本気になる『ユリノキ』を聞いてみたところ、鹿児島ではムリ、テッポウムシにやられるということで、小さなアメリカフウを追加することになりました。目指せ20m(←どーすんでしょ!笑)。

他にも夏場の木陰確保のポイントや、今植わっている木の構成から集まりやすい害虫(テッポウムシ・チャドクガ・イラ)とその防除の仕方、重なり合っている木の枝はあえて放任せよなど。ついでに、中央にどっかりと生えている『けせん』の木の根っこから作る『けせんじょうちゅう(焼酎)』まで。琥珀色になって香りも付いて、おいしーんだって。春が香り高いそうな。

061215-05.gif

さすが樹木のプロ、派手ではない木にもあちこちすぐ気がついてくれて、たくさんのことを教わってしまった。わずか3本の木を買うだけなのに、とっても楽しい話がいっぱい。そして、本当に木のことが大好きなんだなぁ、と感じられる方だった。
「2本の木の互いの枝が重なってたって放っておけばいいんだよ。支え合ってるのかもしれないし、どっちかが負けるかもしれないし。それが自然なんだから」

「ここは、いい庭になるよ」

木を見上げながら笑顔でそう言うと、おじさんは帰っていった。
鹿児島市内に比べるととっても寒いこの場所だからこそ、鮮やかに紅(黄)葉する落葉樹。これからもっと楽しみが増えるような気がする。

About

2006年12月15日 21:56に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「自分を照らし出す」です。

次の投稿は「身体尺の違い」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

鹿児島・グラフィックデザイ|広告ディレクション